塗装工事のケレンって何?その重要性

投稿日:2020年2月14日  更新日:2023年8月28日

 

「ケレン」という言葉はご存知ですか?

塗装に関わることに身近な方はもしかすると「ケレン」とは何か知っているかもしれません。

 

「ケレン」は塗装工事で大事な下地処理の一つ。

塗装は下地に塗膜が密着することで長く保つことができます。

 

その塗膜の定着度に「ケレン」は非常に関係していきます。

本日は塗装工事で大事な「ケレン」について解説したいと思います。

 

【ケレンとは?作業内容と目的】

塗装工事のケレンって何?その重要性

ケレンとは、主に破風板や軒天井などの木部、笠木や棟板金などの鉄部を塗装する際に、下地を研磨して塗装に適した良好な状態に調整する作業のことです。

 

ケレンはこれらの道具を使用して行います。

 

・サンドペーパー

・スクレーパー

・ワイヤーブラシ

・ディスクサンダー

 

年数が経過していれば建物はその分だけ劣化が進んでいます。

経年劣化した下地は、汚れや古くなった塗膜などで塗膜がつきにくい状態になっており、表面も荒れていて滑らかではありません。

 

ケレンはこのような傷んだ下地を整える作業です。

上記で挙げた道具を使用して下地を研磨、付着する汚れや旧塗膜、錆などの不純物を除去し、塗膜が密着しやすい下地に調整します。

荒れた表面も磨くことで滑らかになり、塗装した時に美しく仕上がります。

 

ポイントをまとめますとケレンを行う目的は、

 

・下地を整えて塗膜の密着性を高める

・荒れた下地を磨いて滑らかにし、塗装を美しく仕上げる

 

などです。

 

このように適切にケレンがされているか、されていないかで塗装の寿命が大きく変わる非常に重要な役割を持つ作業なのです。

 

【外壁もケレンをするの?】

塗装工事のケレンって何?その重要性

【ケレンとは?作業内容と目的】で解説したとおり、ケレンが塗装工事においてどれくらい重要な作業なのかお分かりいただけたのではないでしょうか?

 

木部や鉄部、雨樋などを塗装するときは、基本的にケレンを行ってから塗装します。

 

しかし、ケレンはどこにでも行うというわけではありません。

住宅工事で行うケレンは、基本手作業ですから、外壁のように範囲が広いところだとかなりの時間と労力が必要です。

 

ですから、外壁の場合は、まず高圧洗浄で汚れや古くなった塗膜などを全体的に洗い流し、その後にシーラーなどの下塗り剤で密着性を高めて外壁を仕上げていきます。

 

下塗りについてはこちらの「外壁塗装・屋根塗装の下塗りはどんな意味がある?下塗りの重要性を解説」をご覧ください。

 

ただし、外壁の中には塗膜が付着しにくいケースもあります。

セラミック塗装など凹凸のある外壁は塗膜が付着しにくいため、ディスクサンダーなどで外壁全体を研磨して平滑にする必要があります。

 

外壁全体をケレンする必要がある場合は、下地処理に手間がかかりますから、相場よりも費用が高くなるのでご注意ください。

 

外壁塗装の相場についてはこちらの「外壁塗装の相場価格」をご覧ください。

 

【塗装工事で行うケレンの種類】

塗装工事のケレンって何?その重要性

ケレンは一種〜四種に作業が分けられています。

住宅工事は三種と四種を主に用います。

 

【一種ケレン】

一種ケレンは一般住宅で行われることはありません。

橋梁や船舶などの大規模な構造物の時に行われ、研磨剤を吹き付けて表面を磨くブラスト工法を用いて錆や旧塗膜を完全に除去します。

 

【二種ケレン】

面積30%以上錆が発生している深刻な状況に、二種ケレンを用いて錆や旧塗膜を除去します。

一種ケレンと違うのは、ブラスト工法などの大掛かりな作業を用いるのではなく、ディスクサンダーなどの電動工具や手工具を使用して行うことです。

職人の手作業となりますので、大規模な構造物においては作業に時間がかかり、実用的ではないとされています。

 

【三種ケレン】

二種ケレンと同様にディスクサンダーやスクレーパーなどの電動工具、手工具を使用して下地調整を行います。

大きな違いは、三種ケレンは活膜を残すことです。

一種ケレンと二種ケレンは活膜も含めてすべて除去し、素地の状態にします。

既存塗膜でも密着している塗膜を活膜と呼びます。

それに代わり、塗膜が膨れていたり、ひび割れたりして下地から剥離する塗膜を死膜と呼びます。

 

【四種ケレン】

四種ケレンは目荒らしとも呼ばれており、比較的に下地が良好な状態の時に用います。

下地に発生した錆や付着する汚れ、表面の凹凸などをサンドペーパーなどで研磨して下地調整し、塗膜の密着性を高めます。

四種ケレンも三種ケレンと同様に活膜を残します。

 

【まとめ】

塗装工事のケレンって何?その重要性

塗装工事は下地処理が適切に行われているかで耐久性が大きく変わってきます。

その下地処理の一つがケレンです。

 

ケレンは、

 

・下地を整えて塗装の密着性を高める

・表面を平滑にして美しく仕上げる

 

などの大事な役割を持つ作業です。

 

ケレンなどの下地処理は、塗装が仕上がってしまうと隠れてしまう作業ですので、これから塗装工事をされる方は下地処理の重要性をしっかり押さえておきましょう。

 

下地処理についてはこちらの「外壁塗装・屋根塗装の下地処理の重要性」で詳しく解説しております。

良ければこちらもご参考にしてください。

 

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