屋根塗装と葺き替え、カバー工法のどれで工事をした方がいい?

投稿日:2022年3月15日  更新日:2022年3月16日

屋根は建物を雨から守る大切な構造体です。

屋根は雨や風、太陽光などの影響を受けて劣化しやすいところです。

 

年数が経てば屋根も痛んできますので、メンテナンスをする必要があります。

屋根工事は塗装と葺き替え、カバー工法(重ね葺き)があります。

工事方法に種類があるとどれで行えばいいかわからないですよね。

 

そこで、今回は屋根塗装と葺き替え、カバー工法がどんな工事か、どの工事方法でメンテナンスをした方がいいのかを解説していきます!

 

【屋根工事の種類】

選ぶのイメージ画像

 

まずは屋根工事の種類とどんな工事なのかをお伝えしていきます。

 

【屋根塗装】

屋根塗装の画像

 

塗装工事は外壁塗装もあるように馴染みがあるのではないでしょうか。

 

「外壁を塗装するのはわかるけれど、屋根も塗装するの?」と思う方もいるかもしれません。

 

すべての屋根に塗装が必要なわけではありませんが、スレートやセメント瓦、モニエル瓦のようなセメントを原料とした基材に塗装を施している屋根材は定期的に塗装をしておかないと水が染み込み劣化を早めてしまいます。

 

スレートやセメント瓦、モニエル瓦などの塗装が施されている屋根材は定期的に塗装をしましょう。

 

屋根塗装は以下の流れで行います。

 

【屋根塗装の流れ】

1:足場組み立て設置

2:高圧洗浄

3:下地処理、補修

4:下塗り

5:縁切り(屋根の状態によって下塗りと前後します。また縁切り不要な屋根もあります)

6:中塗り〜上塗り

7:最終確認〜足場撤去

8:お引き渡し

 

各工程についてはこちらの「屋根塗装」でお伝えしております。

 

【葺き替え】

屋根防水工事

 

屋根の下地やルーフィング、屋根材などすべて新しくするのが葺き替えです。

塗装は屋根材や棟板金などを塗装するだけで屋根自体はそのままですが、葺き替えは古くなった屋根材や板金類、ルーフィングを解体して新しくし、屋根全体の性能を向上させて長く維持できる状態にします。

 

屋根の葺き替えは以下の工程で進みます。

 

【屋根葺き替えの流れ】

1:足場組み立て設置

2:屋根材やルーフィングなどの解体

3:野地板張り

4:ルーフィング敷設

5:屋根材と棟板金の設置

6:コーキング防水処理

7:最終確認〜足場撤去

8:お引き渡し

 

屋根葺き替え工事についてこちらの「屋根葺き替え」をご覧ください。

 

【カバー工法】 

屋根防水工事

 

葺き替えと同じように屋根をすべて新しくできますが、カバー工法は既存屋根を残してその上に屋根を葺く工法です。

 

既存屋根を残すため解体が最小限に済み、廃材処分が少なくコストが安価になり、工期も短縮できます。

 

注意点としては屋根が重くなりますので、選ぶ屋根材は軽量である必要があります。

葺き替えだと屋根材の制限はありませんが、カバー工法は選択範囲が限られています。

 

カバー工法は以下の流れで行います。

 

【カバー工法の流れ】

1:足場組み立て設置

2:棟板金の撤去

3:ルーフィングの敷設

4:屋根材と棟板金の設置

5:コーキング防水処理

6:最終点検〜足場撤去

7:お引き渡し

 

カバー工法についてはこちらの「屋根カバー工法(重ね葺き工事)」をご覧ください。

 

【各工事で性能向上するものが違う】

屋根塗装の画像

 

ここまで各屋根工事がどんな工事なのかをお伝えしてきました。

そもそも塗装と葺き替え(またはカバー工法)は性能を向上させるものが違います。

 

塗装は屋根材や板金類の防水性、美観性を向上させる目的で行います。

そのため屋根塗装では屋根材や板金類の防水性、美観性は向上しますが、下地やルーフィングはそのままになります。

 

それに代わって葺き替えやカバー工法は野地板(カバー工法はそのまま)、ルーフィング、屋根材、板金類がすべて新しくなりますので、美観性はもちろん屋根全体の防水性を向上させることができます。

 

それでは屋根の性能が上がる葺き替えやカバー工法をすればいいのかというとそうではなく、劣化症状や年数の経過を見て必要なメンテナンス方法を判断していくことが大切です。

 

屋根材の塗装が色あせていてもルーフィングが劣化していなければ葺き替えやカバー工法は必要以上の工事になってしまいます。

 

このタイミングで葺き替えやカバー工法を行っても性能を維持する目的では間違っていませんが、塗装と比べて葺き替えやカバー工法は工事代が高額ですから、そう何回も行うにはコストの負担が大きいです。

 

ルーフィングの性能がまだ維持できていて、塗装の色あせや劣化以外は目立った損傷がない場合は屋根塗装の方がコスト負担が少なく屋根も維持していけます。

 

余計にメンテナンスコストを上げないように、どの工事方法でメンテナンスをするかは屋根の状態に合わせて判断しましょう。

 

当社は無料で建物診断を行っておりますので、メンテナンスの際はお気軽にご相談ください。

無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

【各屋根工事のメンテナンススケジュール】

スケジュールのイメージ画像

 

気になるところはどの工事を行えばいいかだと思います。

そこで、ここでは各屋根工事のメンテナンススケジュールをお伝えしていきます。

例外もありますが、屋根のメンテナンスは以下のスケジュールで行うのが一般的です。

 

【屋根のメンテナンススケジュール】

10年目:屋根塗装

 

20年目:屋根塗装または葺き替えかカバー工法
※20年目で葺き替えかカバー工法が必要になるのはルーフィングの劣化で防水性が落ちている、損傷して水が染み込んできている、雨漏りしているなどの症状があるときです。

 

30年目:葺き替えまたはカバー工法

 

ルーフィングの耐用年数は20年ほどです。

このくらいの年数が経っていましたら葺き替えかカバー工法をご検討ください。

 

屋根材やルーフィングの種類によっても耐用年数は変わってきます。

上記のスケジュールはあくまでも目安なため、実際に工事を検討するときは専門業者に屋根の状態を見てもらって判断してもらうことをおすすめします。

 

業者に屋根を見てもらうときは、自分でも状態を確認できるように写真や動画に残してもらいましょう。

口頭だけでは屋根がどうなっているかわかりませんし、嘘を言って工事させようとする悪徳業者もいます。

点検の他に工事の時も施工写真を撮ってもらって確認ができるようにしてください。

 

当社についてはこちらの「当社の強み」をご覧ください。

 

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