雨どい、こんな症状が出たら要注意!

投稿日:2019年3月14日  更新日:2023年10月31日

雨どいは雨水をスムーズに排水するための大事な設備です。雨どいの機能性を保つことが建物の劣化を防ぐことに繋がります。

 

雨どい交換や修理が大切な理由はこちらから

 

さて、本日は雨どい修理を頼んだほうがいい症状について解説いたします。雨どいも風雨や太陽光などにさらされて年数の経過でだんだん傷んできます。そのまま放っておいてしまうと破損や水漏れなど大きなトラブルに発展する危険性がありますので、状態には注意してタイミングよくメンテナンスを行ってください。

 

【①こんな症状が出たら要注意】

雨どいの修理や交換を考えていただく症状があります。主に劣化や破損を起こすことが多いのは、軒樋と集水器、それと竪樋です(この3つの部材は雨どいを構成するメイン部材です)。以下に各部材の劣化症状をまとめましたのでご覧ください。

 

【軒樋の劣化症状】

軒樋の劣化症状はこちらです。

 

・ゆがみ

・たわみ

・脱落

・取り付け位置の不良

・勾配のくるい

・支持金具の曲がりや破損

・接合部の隙間

・軒樋の詰まり

・水漏れ

 

軒樋とは屋根から流れてくる雨水を受ける役割をもちます。軒樋は勾配(傾斜)がつけられており、集水器の方向に水が流れます。

 

【集水器(上合)の劣化症状】

つづいて集水器(上合)の劣化症状です。

 

・脱落

・位置のずれと隙間

・集水器に接続する縦樋の脱落

・水漏れ

・集水器の破損

 

集水器は軒樋から流れてくる雨水を集めて縦樋に流す役割をもちます。箱状の形をしており、装飾を担う集水器もあります。

 

【竪樋の劣化症状】

竪樋の劣化症状はこちらです。

 

・接続部の破損

・集水器に接続する竪樋の脱落

・固定する金具の破損

・這樋の脱落

 

竪樋は雨水を地面の雨水配管などに排水する役割を持ちます。外壁側に沿って取り付けられているのが竪樋、下屋(大屋根から一段下にある屋根)に這わせてあるのを這樋(はいどい)と呼びます。

 

【②雨どいの劣化と原因】

雨どい、こんな症状が出たら要注意!

それでは次に雨どいの劣化と原因について解説いたします。雨どいに起こりやすい劣化が「詰まり」「水漏れ」「ゆがみ」「破損」です。雨どいの不具合が建物の劣化を早める原因にもなります。もし、このような症状が確認できましたら、なるべく早くに対処することをおすすめします。

 

【詰まり・水漏れ】

雨どいは高いところにある部材です。当然ですが、下から雨どいの中がどうなっているのか見ることはできません。実は雨どいは落ち葉や砂埃、枝などが溜まりやすく、次第に蓄積して水詰まりを起こすことがあります。

 

水詰まりは水漏れを起こす原因です。雨どいから水が溢れてくると外壁や基礎、地面などを汚します。汚れやすい環境は建物の老朽化を早めることになります。また、高いところから水が落ちてきて大きな音を立てます。これがしばらく続けば騒音が原因してご近所トラブルに発展してしまうかもしれません。

 

雨どいの詰まりは定期的に清掃することで解決できます。落ち葉が入るのを防ぐ「落ち葉よけネット」というものもありますので、こちらを取り入れるのも雨樋の詰まりを防ぐ対策になります。

 

【ゆがみ・破損】

現在普及している雨どいは塩ビ製のものです。塩ビとは塩化ビニールのことでして、大雑把な言い方だと樹脂製となります。塩ビは柔軟性に優れており、強度もそれなりに高いです。コストも安価ですから、戸建住宅の一般的な雨どいとして用いられています。

 

塩ビ製の雨どいは腐食こそしませんが、太陽の紫外線が原因して次第に硬質化やゆがみを起こします。雨どいは風にあおられるため、柔軟性を失うと割れてしまい、破損物が風に飛ばされてしまうことも……。大きく雨どいがゆがめば水が溢れてくるリスクも高くなります。

 

台風が多くなる時期は、雨どいの被害がよく発生します。当社も雨どいのお問い合わせが増えて、お客様のところにお伺いすると軒樋が飛ばされてしまったとお客様から多くご相談がありました。台風は雨どい以外にいろいろな不具合を発生させます。台風は7〜10月にかけて多くなりますので、この時期が来る前に万全に対策することをおすすめします。

 

飛ばされ、落下してしまった雨どい

雨どいは台風以外に大雪が降ったときも注意しなければなりません。屋根に積もった雪が滑り落ちてきて、大量の雪が軒樋にのっかると重さに耐えきれず脱落してしまいます。雪の重さに耐えたとしてもゆがんだり、大きく垂れてしまうでしょう。大きく形が変わってしまうともう元に戻すことはできません。

 

このまま放置すると水漏れも起きます。お隣のお家に近いと敷地内に水が垂れてきますから迷惑をかけることにもなります。雨どいの不具合はご自宅だけの問題ではありません。ご近隣の方にも影響がありますので、定期的に点検とメンテナンスを実施することが大切です。

 

屋根に積もる雪は「雪止め」を取り付けることで落雪防止になります。「雪止め」は後から取り付けることができますので、もし現状「雪止め」がない場合は、ぜひご検討してみてください。

 

西武建装は屋根工事も承っております。無料診断も実施しておりますので、ぜひご利用ください。無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

【③雨どいの交換時期は?】

雨どい、こんな症状が出たら要注意!

雨どいも永続的なものではありません。ある程度の年数が経っていましたら、今度は交換工事を考えていただくことになります。雨どいの交換時期は築15〜20年とされています。

 

劣化が進めば【①こんな症状が出たら要注意】の項でお伝えした症状が現れてきます。雨どいは太陽の紫外線や風雨などで劣化が進みますので、年数よりも先に症状が現れる可能性もあります。雨樋のメンテナンスは「年数の経過」と「劣化症状」の両方を見てご判断ください。

 

雨どいの機能を保つことは、大切なお住まいを守ることにもつながります。不具合を起こしたままにすれば建物の老朽化を早める原因となりますので、定期的に雨どいの状態も見ておいてください。

 

雨どいについては下のページもご紹介しておりますので、ぜひこちらもご参考にしてください。

 

「雨樋修理が必要なサインは?雨樋の役割と修理方法を解説!」

 

「雨樋は塗装した方がいい?塗装のタイミングでおすすめするメンテナンスもご紹介!」

 

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