屋根塗装の遮熱塗料が気になる!どんな人におすすめ?
投稿日:2022年1月20日
目次
屋根も色褪せてきたし、そろそろ塗装をしようかな。
このようなお考えをお持ちの方は、ぜひ遮熱塗料を試してみてはいかがですか?
遮熱塗料は太陽光の熱の吸収を抑え、室温改善から電気代節約まで実現してしまうかもしれな優秀な屋根塗料です。
今回は屋根塗装をご検討している方に向けて、遮熱塗料とはどんな塗料がご紹介していきたいと思います。
【遮熱塗料はどんな塗料?】
さて、遮熱塗料とはどんな塗料か気になるのではないでしょうか。
遮熱、という名前を見る限り、熱を遮ってくれそうですよね。
イメージとしては熱を遮るというので間違いありません。
夏場の屋根の表面温度は60℃まで上がります。
素足や素手だと火傷してしまうほど夏場の屋根は高温になりますが、これがいったいどんな影響を与えるかというと、普段生活している部屋の温度まで上げてしまいます。
屋根の温度が上がると室温まで上がり、部屋を涼しくするためにエアコンの温度設定を下げる、というサイクルとなってしまうのです。
遮熱塗料はこのサイクルを改善し、屋根の熱の吸収を抑え、室温上昇を抑制し、エアコンの使用負担を軽減するというサイクルを生み出してくれます。
【なんで部屋の温度が下がるの?】
屋根が吸収した熱は小屋裏に移動し、放出と循環をしながら室内に熱が伝わってきます。
高い温度の熱になるほど、室内温度の影響も大きいです。
遮熱塗料は、太陽光に含まれる近赤外線を反射する性能があります。
この性能により熱の吸収を抑えることができるため、屋根の表面温度は通常の屋根よりも上がりにくくなります。
表面温度が上がらないことで、伝わってくる熱も軽減され、室温を上げるほどの影響を受けません。
遮熱塗料にはグレードがありますので、詳細はメーカーの公式ページを確認する必要がありますが、日本ペイントのサーモアイシリーズは、屋根表面温度10.5℃削減、室温3℃削減という実証結果が出ています。
【遮熱塗料はどんな家におすすめ?】
遮熱塗料はどの建物にもおすすめかというとそうではありません。
熱の伝わりによって室温が上昇してしまうということは、熱が伝わりにくい建物なら遮熱塗料の効果はあまり期待ができないということです。
熱の伝わりを示す値、熱伝導率というものがあります。
遮熱塗料の効果を感じやすいのは、熱伝導率が高い屋根や建物です。
屋根断熱や天井の断熱材設置、遮熱シートの敷設など熱貫流率(熱の移動)を低くする措置がとられている建物は、そもそも熱が伝わりにくくなっているため、室温が屋外側から影響されることは低いでしょう。
このことから、遮熱塗料は熱が伝わりやすい建物に効果が発揮されます。
どのような建物かというと以下にまとめましたのでご覧ください。
・断熱材が設けられていない
・スレートや金属屋根のような熱伝導率の高い屋根材の屋根
・吹き抜けのある部屋
・勾配天井のある部屋
・2階リビング
など
【耐用年数は?屋根のメンテナンスサイクル】
遮熱塗料の耐用年数は10~15年ほどです。
遮熱塗料にもグレードがあり、有機顔料ではなく無機顔料を使った変色や褪色しにくい塗料もあります。
塗料の劣化原因は太陽からの紫外線によるもので、塗料に配合されている樹脂成分を破壊してしまいます。
屋根はなにも遮るものがなく、痛みやすい場所です。
しかし、屋根は高い場所にあって普段目に入りません。
知らないうちに劣化が進んでいて、損傷を起こしてしまうこともあります。
メンテナンスのサインを見逃さないように時々屋根の状態を気にかけておきましょう。
【遮熱とどう違う?断熱とは?】
同じ熱に関係する性能のため遮熱塗料と混同しそうですが、断熱と遮熱は意味合いが異なります。
遮熱は熱を遮る、反射するという性質。
断熱は熱の伝わりを防ぐという性質です。
断熱は熱の通りにくさを指し、性能が高いほど室内にまで熱が伝わってきません。
遮熱性は高い熱に対して効果を発揮するため、冬場のような、むしろ暖かい熱を必要とする時期には向いていません。
断熱性は夏、冬関係なく効果を発揮する性能で、断熱性の高い建物だと屋外や屋内の熱の流出・流入を防ぐため、冬は暖かく、夏は涼しい環境になります。
断熱塗料についてはこちらの「断熱塗料 ガイナ」をご覧ください。
【遮熱塗料のメリット・デメリットを押さえて採用を!】
ここまで遮熱塗料について解説してきました。
ここでは遮熱塗料を検討するにあたって、適しているか適していないかを分かりやすく判断ができるようにメリットとデメリットをお伝えしていきます。
【メリット】
・室温上昇を抑制する
・電気代の節約・省エネにつながる
・熱による劣化を防ぐ
・断熱塗料よりは安価
【デメリット】
・従来の塗料よりもやや高い
・耐久性は従来の塗料と同じくらい
・汚れると遮熱性が落ちる
・冬場は熱を取り入れにくくなる
【わからないことがありましたらお気軽にご相談ください!】
遮熱塗料は夏の時期にエアコンをつけても中々涼しくならないという場合に効果を感じるかもしれません。
しかし、実際に効果がなかったら、と不安を抱くのも分かります。
遮熱塗料が適しているかどうかは、建物によって違いますので、一概に遮熱塗料で塗装すれば部屋は涼しくなるとは言い切れません。
最適な塗料を選ぶには、建物の状態や素材、環境など詳細に調査することが大切です。
これから屋根塗装を検討していて、遮熱塗料が気になるという方は、まずは塗装業者に依頼して建物を診断してもらうことをお勧めします。
当社も無料で建物診断を実施しております。
お家のことでなにかお困りのことや不明点などがございましたらご相談にのりますので、ぜひお声がけください。
当社の無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
遮熱塗料については下のページでもご紹介しておりますので、良ければご参考にしてください。
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