屋根塗装で縁切りがされていないと大変!縁切りの重要性と手抜き工事を防ぐ対策方法

投稿日:2023年3月31日

屋根塗装で行う「縁切り」という工程を知っていますか?

なんだかおっかない響きですが、屋根塗装ではとても重要な工程なのです。

これから屋根塗装を行う方、屋根塗装の見積もりを見て「縁切り」という言葉に疑問を持った方に向けて、本日は縁切りとはどんな作業で、どれくらい重要なのかをお伝えしていきたいと思います!

 

【縁切りとは?どうして縁切りが必要なの?】

屋根塗装で縁切りがされていないと大変!縁切りの重要性と手抜き工事を防ぐ対策方法

縁切りという言葉はあまり馴染みがないかと思います。

縁切りが必要なのはスレート屋根を塗装する時です。

 

それでは「縁切りとはどんな作業か」「なぜ縁切りをしないといけないのか」、この2点をご説明していきます!

【縁切りとは?】

屋根塗装で縁切りがされていないと大変!縁切りの重要性と手抜き工事を防ぐ対策方法

縁切りとは「塗膜で屋根が密閉されないように隙間を設ける作業」のことです。

屋根材は軒先から棟に向かって一枚ずつ重ねながら張っていきます。この屋根材の重なりは、ただ重ねているだけなので隙間があります。

 

『屋根材の重なりに隙間があって大丈夫なの?水が入っちゃうんじゃないの?」

 

そう思われるかもしれませんが、この隙間は必要な隙間なのです。ちなみに屋根材の下にはルーフィングが敷いてありますので、屋根材の下に水が入ってもルーフィングで堰き止めますので、屋内に水が染み込んでくることはありません。

 

それでは、なぜ縁切りが必要なのかを次にご説明します。

 

【縁切りをしないと雨漏りを発生させるリスクが高くなる】

屋根塗装で縁切りがされていないと大変!縁切りの重要性と手抜き工事を防ぐ対策方法

なぜ屋根材の重なりにある隙間が大事なのかというと、屋根材の下に入り込んだ水の出口となるからです。

塗装は硬化すると塗膜を形成します。縁切りをせずに塗装をすると、この塗膜が隙間を塞いでしまいます。

 

密閉された屋根は水の出口を失い、屋根材の下で溜まってしまいます。

屋根材の下に水が溜まるだけでなく、湿気もこもるため、ルーフィングや野地板が傷み、徐々に性能を失って水が内部へと染み込みやすくなり、雨漏りを発生させます。

 

屋根塗装で縁切りを怠ると雨漏りを引き起こすリスクが高くなる。

このことが屋根塗装を行う上でとても重要なポイントです。

 

これから屋根塗装をお考えの方は、ちゃんと工程の中に縁切りがあるか、細かく確認しましょう。

 

雨漏りについてはこちらの「雨漏りかもと思ったらするべきこと」をご覧ください。

 

【縁切りの方法】

屋根塗装で縁切りがされていないと大変!縁切りの重要性と手抜き工事を防ぐ対策方法

ここでは縁切りの方法をお伝えします。

縁切りの方法は「カッターなどで塗膜を切り込む方法」と「タスペーサーを取り付ける方法」の2つがあります。

 

【カッターなどで塗膜を切り込む】

屋根塗装で縁切りがされていないと大変!縁切りの重要性と手抜き工事を防ぐ対策方法

カッターや皮すきなどで塗膜を切り込む方法は、縁切りの従来のやり方です。

現在ではこの後にお伝えするタスペーサーが登場してから採用されることが少なくなりましたが、タスペーサーが不要な場合は、この従来の方法で縁切りが行われることがあります。

 

塗膜を切り込む方法は、塗装完成後に一枚ずつ屋根の重なりの塗膜のところにカッターで切り込みを入れて隙間を設けます。

 

すべて手作業となるのが欠点でして「時間がかかること」「完成した屋根にのるため、傷や汚れがつきやすいこと」「精度が安定しないこと」などのデメリットがあります。

 

【タスペーサーを取り付ける】

屋根塗装で縁切りがされていないと大変!縁切りの重要性と手抜き工事を防ぐ対策方法

タスペーサーはポリカーボネイト製の縁切り部材です。

タスペーサーの使い方は、屋根材の重なりのところにタスペーサーを差し込むだけと、非常に施工が容易な特徴があります。

 

施工性に優れているだけでなく、手作業で塗膜を切り込む方法と比べて「精度が安定している」という点も強みです。

 

タスペーサーの仕組みはいたってシンプルでして、タスペーサーを差し込むと屋根材が持ち上がり、塗装をしても隙間を塞がずに仕上げることができます。

 

タスペーサーは下塗り後に設置しますので、塗装後の美しい屋根に手を加える必要がありません。

 

現在ではタスペーサーを用いて縁切りを行うのが一般的になっています。

 

縁切りやタスペーサーについてはこちらの「タスペーサーの重要性 ~雨漏りから屋根を守る、タスペーサーとは」もご参考にしてください。

 

【縁切りがされていない!こんなことがないように対策をしましょう!】

屋根塗装で縁切りがされていないと大変!縁切りの重要性と手抜き工事を防ぐ対策方法

縁切りは屋根塗装後の状態に非常に関わってくることがお分かりいただけましたでしょうか。

縁切りが適切に行われていないと、雨漏りを引き起こしてしまうリスクがありますので、これから屋根塗装を行う方は、必ず縁切りの項目をチェックすることが大切です。

 

また、屋根塗装で注意しなければならないのが、高所作業により、どんな作業を行なっているかわからないということです。

 

屋根工事はトラブルも多いですから、縁切りがちゃんと行われているか確認することが大事です。手抜き工事を防ぐためにも対策をとりましょう。

 

手抜き工事を防ぐ対策は以下の4つですので、ぜひ実施してください。

 

・見積もりをよくチェックすること(見積もりの内訳は具体的に書いてあることが理想です)

・業者から縁切りについて説明をもらう

・施工写真を撮ってもらう

・工事保証やアフターサポートがあるか確認する

 

西武建装はお客様が安心して工事を任せていただけるように、無料診断、施工写真、工事保証、アフターサポートなどを実施しております。

これから屋根塗装をお考えの方は、お力になれるかと思いますので、ぜひお声がけください!

 

当社の無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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