外壁塗装・屋根塗装の下塗りはどんな意味がある?下塗りの重要性を解説
投稿日:2022年7月31日 更新日:2022年8月1日
目次
塗装工事の工程を見ると下塗り〜中塗り〜上塗りと似たような作業内容が並んでいるのを見たことはありませんか?同じ塗装作業なのになんで工程が分かれているのでしょうか。
実は中塗りと上塗りは同じ上塗り剤で塗装する作業。下塗りは下塗り剤を使った塗装作業です。3つとも塗装をする工程ですが、使用する塗料が違います。
この3つの中で一番初めに行う下塗りは塗装の土台となる大事な工程です。本日は外壁塗装や屋根塗装で必ず行う下塗り作業について、どんな役割があるのか、下塗りをしないデメリットなどを解説していきたいと思います!
【下塗りの役割は?下塗りをしないデメリット】
塗装は下地に密着していることで長く保つことができ、その密着性に大きく関わるのが下塗りです。下塗りはシーラーやプライマー、フィラーなどの下塗り剤を使い、以下の役割があります。
【下塗りの役割】
・塗装の密着性を向上させる
・塗料の吸い込みを防ぐ
・荒れている下地を平滑にする
それでは下塗りをしないとどうなるでしょうか?下塗りしないと以下のデメリットがあります。
【下塗りをしないデメリット】
・塗装が剥がれやすくなる
・塗装の吸い込みが多くなり、ムラができる
下塗りは塗装の耐久性を高め、見栄えを美しく仕上げるのに重要な工程です。塗装を長持ちさせるためには下塗りされていることが大事なポイントですので覚えておきましょう!
【外壁と屋根は下塗りが必須!他のところも必要に応じて下塗り】
外壁と屋根は下地に動きがあるため、塗膜の密着性も強固でなければいけません。そのため外壁と屋根の塗装は下塗りが必須です。
ただし、雨樋や破風板などの付帯部は下塗りなしで塗装するのが一般です。これらはそこまで動きがあるわけではなく、密着性も十分にあるため、そのまま上塗り剤で2回塗装して仕上げていきます。
しかし、下地の状態が悪いと付帯部でも塗装がすぐに剥がれてしまいますので、このようなケースではプライマーなどで下塗りをしてから上塗りをします。
下塗りが必要か不要かは、下地の状態によって変わりますので、塗装前にしっかり下地の状態を把握していることが大切です。
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【下塗り剤の種類】
下塗り剤にはシーラーとプライマー、フィラーがあります。以下に下塗り剤の特徴をお伝えします。
【シーラー】
シーラーは塗装の密着性を高め、塗料の吸い込みを防ぐ性能があります。一般的に塗料の色は白か透明です。塗装回数は1回塗りが通常ですが、下地の状態によっては吸い込みが多くなり2回、3回と塗り重ねる必要があります。下塗りが不十分だと密着性が落ちるだけでなく、上塗り剤も吸い込んでしまうためムラができて美しく仕上がりません。
【プライマー】
プライマーはシーラーと同じように塗装の密着性を高める効果があります。鉄部用のプライマー錆を防ぐ防錆プライマーがあります。浸透性の高いプライマーもあり、ひび割れの深部にまでプライマーが浸透して膜を張るため漏水や腐食を防止する効果があります。
【フィラー】
フィラーは塗膜厚があり、弾性タイプの下塗り剤になります。塗膜厚の特性を活かし、ひび割れ補修やひび割れ防止、凹凸になっている塗布面を平滑にすることができます。塗布面を整えることを目止めと呼んでいます。サイディングなど熱を溜めやすい外壁材はフィラーを塗ってしまうと施工不良を起こすため適用下地を間違えないことが大切です。
下塗りは塗装の密着性を高める土台となる工程ですが、その前に行う下地処理も重要です。下地処理についてはこちらの「施工の際の下地処理」で解説しております。
【正しい工程で工事をするか見積もりや工事内容をよくチェックしましょう!】
塗装工事はただ塗料を塗るだけのように見えますが、守らなければいけない施工ルールや材料選びがあります。間違った方法で塗装してしまうとすぐに剥がれてしまいますので、これから工事をされる方は見積もりや工事内容をよくチェックしておくことが大事です。
塗装の耐久性を左右する下地処理や下塗りは、塗装が仕上がってしまうと見えなくなってしまう作業です。手抜き工事をされないためにも工程ごとに施工写真を撮ってもらい、自分でもどんな流れで工事を行っているかチェックできるようにしておきましょう。
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