無機塗料とは?他の塗料との違いなど知っておきたい無機塗料の基礎知識

投稿日:2023年5月16日

外壁塗装の塗料は有機塗料と無機塗料があります。

一般的に使用されるのはウレタンやシリコンなどの有機塗料と呼ばれるものですが、近年では無機塗料も戸建住宅に採用されることが多くなりました。

 

無機塗料は塗料の中で最高レベルの耐久性を誇ります。

 

しかし、ウレタンやシリコンなどの塗料と比べるとまだ無機塗料を知る方は少なく、突然無機塗料をすすめられても、価格の高さも相まって、果たして本当に無機塗料でいいのか悩まれる方も多くいらっしゃいます。

 

無機塗料は耐久性が高いと言われていても、無機塗料の中には質の低い製品もあり、期待していたよりも保たなかった、という失敗を犯してしまう恐れもあります。

 

そこで、本日は「無機塗料とはどんな塗料なのか」「無機塗料のメリット・デメリット」「無機塗料を採用するに当たり注意する点」などをお伝えしていきたいと思います。

 

【無機塗料とは?有機塗料との違い】

無機塗料とは?他の塗料との違いなど知っておきたい無機塗料の基礎知識

外壁塗装で使用される塗料は「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」などがあり、これらはどれも有機塗料です。

有機塗料とは有機物を主成分とする塗料のことです。

 

無機塗料は無機物を主成分とする塗料。

ただし、無機物は硬質なため、これだけでは塗料として使用できません。

塗料として扱えるように有機物も配合したのが無機塗料でして、ハイブリッド塗料とも呼ばれています。

 

無機物は炭素を含まない物質のことで、ガラスや鉱石などがそうです。

炭素を含まないため、紫外線による劣化がありません。

この特性を利用したのが無機塗料でして、非常に緻密で強靭な塗膜を形成し、紫外線による劣化が起こりにくくなっています。

 

ただし、無機塗料を選ぶに当たり注意するところがあります。

無機塗料も結局は有機物を含んでいるため、無機塗料と有機塗料を分ける境界線がはっきりしていません。

 

当然ですが、有機物の割合が大きければ、無機物の特性が低下してしまうため、耐久性が期待していたよりも発揮されないということがあるかもしれません。

 

無機塗料の中には質の低い製品もあるため、無機塗料を採用する際は、製品の質に注意して選ぶ必要があります。

 

【無機塗料の耐用年数】

塗料の種類 耐用年数
アクリル塗料 5〜7年
ウレタン塗料 7〜10年
シリコン塗料 10〜15年
フッ素塗料 15年〜
ラジカル塗料 13〜16年
光触媒塗料 15年〜
無機塗料 15〜25年

各塗料の特徴などについてはこちらの「塗料について」をご覧ください。

 

無機塗料は、現在普及している塗料の中で最も耐用年数が長いです。

外壁塗装は一度行なったら終わりというものではなく、塗装が劣化すれば再塗装が必要です。

そのため、耐用年数が長いほど再塗装の回数は減ります。

 

「何度も工事をするのは大変だから、一番耐用年数の長い塗料を選べば良いんだ!」

そう思われるかもしれませんが、塗料を選ぶときは「耐用年数」だけでなく、「塗料の価格」も考えなければいけません。

塗料を選ぶときは「トータルコスト」を意識して考えていく必要があります。

 

「耐用年数」と「塗料の価格」のバランスが良いとコストパフォーマンスに優れ、「トータルコスト」も安く抑えられます。

 

塗装時期の考え方についてはこちらの「「新築」と「塗装後」で耐用年数の基準が変わる!」をご覧ください。

 

【無機塗料のメリット・デメリット】

外壁塗装を行うときに気になるのが「どんな塗料を選ぶか」ではないでしょうか。

無機塗料にご興味のある方は、無機塗料のメリット・デメリットをしっかり押さえて採用するかを検討しましょう。

 

【無機塗料のメリット】

無機塗料とは?他の塗料との違いなど知っておきたい無機塗料の基礎知識

・耐用年数が長い

・汚れがつきにくい

・美しい外観を長期間保持できる

・コケやカビが発生しにくい

・再塗装の回数を減らせる

 

無機塗料は無機成分により、緻密な塗膜を形成し、汚れが突き刺さりにくくなります。

親水性の塗膜なため、汚れがついても雨と一緒に洗い流すセルフクリーニング機能で、いつまでも建物をきれいに保ってくれます。

 

また、耐用年数が長いため、何度も工事をする必要はありません。

一般的に日本の戸建住宅は30年が寿命とされています。

無機塗料なら30年間で1回の塗装、多くても2回塗装するだけで大丈夫です。

 

外壁塗装の目的についてはこちらの「外壁塗装は「美観性の向上」と「建物の保護」が目的」をご覧ください。

 

【無機塗料のデメリット】

無機塗料とは?他の塗料との違いなど知っておきたい無機塗料の基礎知識

・価格が高い

・扱いには専門知識と技術が必要

・再塗装は注意が必要

 

フッ素塗料のデメリットは「価格が高い」ということでしょう。

高い耐久性を誇りますが、「価格の高さ」と「どれぐらい保つか」をよく考えて選ぶ必要があります。

極端な例ですが、10年保てばいいという方には、割高な塗料です。

 

また、再塗装するときは注意が必要です。

無機塗料は、再塗装するときに新しい塗膜が密着しにくいことがあります。

 

下地処理や専用の下塗りなど密着性を高める必要がありますので、旧塗膜の見極めや適切な施工方法をとれる実績、技術力が求められます。

 

【無機塗料を採用するに当たり注意していただきたいこと】

無機塗料とは?他の塗料との違いなど知っておきたい無機塗料の基礎知識

無機塗料は耐用年数が15〜25年とどの塗料よりも長く保ってくれます。

コストや求める性能が一致していれば、最高の塗料と言えるでしょう。

 

無機塗料を採用する際は、いくつか注意していただきたいことがありますので、以下のことをぜひ押さえておいてください。

 

【無機塗料の注意点】

・塗装する素材に合わせて無機塗料を選ぶ必要がある

・再塗装は使用する塗料や施工方法に注意が必要

・長期的な工事計画

 

無機塗料は硬い塗膜を作るため、塗装する素材によってはすぐにひび割れを起こします。

木材など動きのある素材は、塗膜に追従性をもたせる必要がありますので、弾性を持つ無機塗料を選びましょう。

 

デメリットでも挙げましたが、再塗装のときは塗膜の密着性に関わるため、適切な塗料の選定や施工方法が求められます。

再塗装する面が無機塗料と見極められる業者である必要がありますので、再塗装をするときは、できるかぎり無機塗料で塗装してもらった業者に再依頼するようにおすすめします。

 

外壁塗装は業者選びが非常に重要です。

業者選びについてはこちらの「工事業者の選び方〜基礎編〜」をご覧ください。

 

最後に無機塗料をご検討している方は、長期的な工事計画を立てて、無機塗料で塗装するか考えましょう。

ご希望している年数と価格のバランスが悪いと割高になってしまうのが無機塗料です。

無機塗料にご興味をお持ちの方は、余計な出費になっていないか塗装業者と相談してプランを立てていきましょう。

 

当社は無料で建物診断を行なっております。

無機塗料にご興味のある方は、ご相談にのりますので、お気軽にお声がけください。

 

無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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  • 労働安全衛生法による技能講習終了
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