外壁塗装・屋根塗装を始める前に押さえておきたい!フッ素塗料の特徴とメリット・デメリット
投稿日:2023年10月16日
目次
外壁塗装や屋根塗装で使用する塗料は、樹脂を主成分とする「樹脂塗料」です。
樹脂塗料はアクリルやウレタン、シリコン、フッ素などいろいろな種類があります。
この樹脂塗料の中で最高の性能を誇るのがフッ素樹脂塗料です。
以前までは高価な塗料で住宅工事に用いられることが稀でしたが、現在はだんだん価格が小慣れてきて採用するところも増えてきました。
本日は屋根塗装や外壁塗装をお考えの方に向けて、フッ素樹脂塗料の特徴とメリット・デメリットを解説いたします!
【フッ素樹脂塗料の特徴】
実のところフッ素樹脂は私たちの生活の身近なところで使われているのはご存知ですか?
例えばフライパンのテフロン加工がそうです。
テフロン加工はフッ素樹脂をコーティングしたものです。
焦げがついてもサッと拭くだけできれいになりますよね。
フッ素樹脂は汚れにくさと優れた耐久性、耐候性を備えており、主にビルなどの大型建築物に用いられていました。
高価な塗料で住宅工事に用いることは少なかったのですが、現在ではだんだんメジャーな塗料として使用するケースが増えてきました。
それでは次にフッ素樹脂塗料のメリット・デメリットを見ていきましょう!
塗料の種類についてはこちらの「塗料について」をご覧ください。
【フッ素樹脂塗料のメリット・デメリット】
【フッ素樹脂塗料のメリット】
それではフッ素樹脂のメリットを見ていきましょう。
【耐久性に優れて長寿命】
フッ素樹脂塗料は優れた耐久性を持ちます。
耐候性や耐薬品性に優れており、劣化しにくく耐用年数の長さでいえば他のウレタンやシリコンよりも勝ります。
フッ素樹脂塗料の耐用年数は15年〜20年と長寿命で、塗装サイクルを延ばすことができます。
フッ素樹脂塗料の同じくらいに耐久性を誇る無機塗料もあります。
無機塗料についてはこちらの「無機塗料とは?他の塗料との違いなど知っておきたい無機塗料の基礎知識」をご覧ください。
【汚れが付着しにくい】
現在のフッ素樹脂塗料は親水性を持ちますので、水に馴染みやすく汚れにくい特徴があります。
汚れが付着しても雨と一緒に洗い流すセルフクリーニング機能を備えております。
親水性塗料についてはこちらの「汚れにくさを重視するなら「親水性塗料」で外壁塗装するのがおすすめ!」をご覧ください。
【光沢の持続期間が長い】
フッ素樹脂塗料は耐摩耗性にも優れており、光沢感を長期間保持してくれます。
一般的なシリコン塗料の光沢保持期間は8〜10年ほどで20%減少します。
ですが、フッ素樹脂塗料なら20年ほど経過してもわずか10%の減少しか見られません。
【フッ素樹脂塗料のデメリット】
塗料を選ぶポイントはメリット以外にデメリットもしっかり確認しておくことです。
優れた性能を持つフッ素樹脂塗料ですが、当然ながらデメリットもあります。
下記のデメリットを踏まえて自分に合った塗料かよく検討することが大切です。
【価格が高い】
住宅工事に用いられることが多くなったとはいえ、まだシリコン塗料と比べるとフッ素樹脂塗料は高価です。
現在は技術が向上してシリコン塗料と並ぶ価格帯のラジカル制御型塗料も登場しました。
ラジカルとは劣化因子のことでして、このラジカルの発生を抑制する機能を持つ塗料がラジカル制御型塗料です。
ラジカル制御型塗料の耐用年数は13〜16年、さらに価格もリーズナブルですから、どちらが適しているかとなると建物の状態や素材、環境なども踏まえて検討する必要があるでしょう。
ただし、フッ素樹脂塗料は価格が高いといっても耐用年数が長いですから、長期的な目で見るとトータルコストが安くなる可能性もあります。
一回の工事費の負担は大きいかもしれませんが、将来的に必要な塗装工事の費用も考えてご計画してみてください。
【フッ素樹脂塗料からの塗り替えに注意が必要】
フッ素樹脂塗料を選ぶ際に最も注意していただきたいのが、フッ素樹脂塗料からの塗り替えです。
フッ素樹脂塗料は汚れが付着しにくい特徴がありますが、これは次の塗り替えをするときにデメリットとして働いてしまいます。
塗膜は下地に密着することで保つことができますが、フッ素樹脂塗料で塗装されていると次の塗膜が付着しにくいのです。
そのためフッ素樹脂の上に再塗装するときは、塗料の密着性を高める処置をしなければなりません。
下地処理や特殊な下塗り剤を使用するなどの対応が必要になりますので、業者選びも非常に重要なポイントとなってきます。
【塗膜が硬くヘアークラックを起こしやすい】
フッ素樹脂塗料は塗膜が硬い特徴があります。
弾力性がない欠点があるため、ヘアークラックが発生しやすいデメリットがあります。
弾力性を持つ塗膜は建物の動きに追従してくれますが、フッ素樹脂塗料はその動きへの追従が弱いです。
ヘアークラックは重大な劣化ではなく緊急性はありませんが、水が内部に浸透しやすくなり、塗膜の剥がれの原因になります。
さらに劣化が進めば構造クラックに発展して今度は建物の構造に関わる重大な問題となってしまいますのでご注意ください。
クラックについてはこちらの「外壁のひび割れは大丈夫?クラックの原因と影響、補修方法を知ろう!」をご覧ください。
【塗料のご相談なら西武建装にお気軽にご相談ください!】
いかがでしたか?
フッ素樹脂塗料は他の樹脂塗料と比べて耐久性に優れており、耐用年数が15〜20年ほどと長寿命な塗料です。
もし、フッ素樹脂塗料にご興味がある場合は、次の塗り替えのことも考えてご計画ください。
前述したように、フッ素樹脂塗料には塗膜の付着しにくさという欠点がありますので、工事依頼をするときはフッ素樹脂塗料の施工方法に熟知している業者にご依頼ください。
高価な塗料ではありますが、耐用年数が長いため、塗り替えサイクルが延び、長期的な目で見るとトータルコストを安く抑えられるかもしれません。
塗料のご相談もお待ちしておりますので、フッ素樹脂塗料にご興味がありましたらお気軽にご相談ください。
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